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犯罪被害者・犯罪被害ご遺族の権利
日々のカウンセリング活動では、犯罪の被害に遭われた方のトラウマケアに携わらせていただくことがあります
心理士は、「心理的なケアのことだけわかっていればよい」というものではないと思っています
心理的ケア以外の諸問題についてもしっかりと勉強することも大切です
先週の週末は
午前中、神戸市内で開催された【全国学校事故・事件を語る会】へ
主に、いじめ自死のご遺族が学校の対応のあり方についてお話ししてくださり、【対話】を重ねることの大切さを教えていただきました
私も学校で働く心理士として、どんなことができるのか考えをめぐらせる大切な時間となりました
そして午後。。。
同じく神戸市内で開催された
犯罪被害者の会【つなぐ会】(昨年解散となった全国犯罪被害者の会【あすの会】の元会員の方々が中心となって結成)へ
明日、次の瞬間、自分や大切な家族が犯罪に巻き込まれるかもしれない
その可能性は0ではない
その時、その立場になったとき、初めて知る「犯罪被害者、遺族の権利」があまりに確立されていないことに....
あすの会が活動されていた時、行政ではなく、被害者、ご遺族がエネルギーを振り絞って、国へ働きかけ(こんな文章では到底想像のつかない労力だと思います)、2004年にやっと【犯罪被害者等基本法】が成立
それでもまだまだたくさんの事象で理不尽な状況に立たされています
被害者、ご遺族の権利をもっともっと当たり前に充実させるために、みなさん続けて活動されています
この問題に、他人事でなく「いつ、誰がその立場になるかわからない」という意識をもって”条例を作る”という形で取り組みを進めようとする自治体もあれば、まだ他人事のような意識のままの自治体もある
突然理不尽な犯罪の被害に遭って、生活が、この先の人生が、ままならなくなってしまった当事者が頑張るのではなく、本来ならば行政が、国が、時間と労力と予算を使って取り組むべきことなのになーと思うのですが....
この日は、思考と感情にたくさんの刺激を得た1日でした。。。。
会を開催してくださったみなさま
ありがとうございました🍀